犬へのキシリートールにご注意下さい

最近キシリトール入りのガムやお菓子が多く販売され、人間にはそこそこ効果があるようで、お家の中にこれらの食品があると思います。これらを犬が摂取した場合に、低血糖・肝不全を起こす事故が日本で報告されています。
アメリカでもシュガーフリーでキシリトールを使っているガムを大量摂取により中毒症状を起こした犬が報告されているそうで、毎年増加しつつあるようです。低血糖症を起こすことは間違いないようで、肝不全も関連していると言われていますが、まだ明確な機序は解明されていないようです。
フィンランドでもキシリトールで肝不全や腎不全を起こしたという同様の報告があったそうで、FDA(アメリカの厚生労働省のようなもの)中毒センターでは次回から説明にこれらの情報を含める予定であるようです。
 人間ではキシリトールは血漿中のインスリンレベルや血糖レベルに全く影響しないが、犬では強力なインスリン放出促進剤として作用するため、運動失調や虚脱、痙攣をともなう重度の低血糖症の原因となるようです。
 キシリトール1g/kgで血中インスリン(血糖を下げる物質。膵臓より分泌する)濃度は通常の10倍上昇するようです。人、サル、馬ではキシリトールを静注してもインスリン分泌は増加しないが、犬は静注でも経口でもインスリン分泌が増加するようです。人ではキシリトールは糖として認識しませんが、犬では糖として認識するようなので、インスリン分泌がおこります。たとえ中毒までとはいかなくとも、おやつによって常にインスリンが過剰分泌になってしまうことはあまり良いこととは思えません。 日本でも、キシリトール入りの犬用ガム・ジャーキー・犬用ハミガキ・歯周病予防剤などが売られています。キシリトールの含有量にもよりますが、中毒を起こす可能性があるかもしれません。まだ、不明なところが多く、キシリトールが入っている商品の販売を自粛するような動きはまだ無いようです。
 犬ではキシリトールを摂取する必要が無い理由としては、人と違い虫歯にまずなりにくい(ほとんど無い)ので、虫歯菌(ミュータント菌)が増える増えないは関係ないと思われるので、キシリトールの摂取は殆ど意味が無いと考えられます。今後学会報告などで明らかになってくると思いますが今の段階では疑わしいものは摂取させない方が良さそうです。

今後も有用な情報や季節の情報、休診日などを公開してまいります。
どうぞご活用ください。

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